1度悪くなった視力はもう戻らないのだろうかと、視力低下に悩む方々は思うはずです。
同時にトレーニングなどの方法で視力回復をした方々もいるのも事実です。
一体どうして視力が戻らない事や戻る事があるのでしょうか?
では、なぜ戻らない視力があるかについてお話していきましょう。
近視の種類
まずは視力低下の多くの症状である近視についてお話していきましょう。
近視には「仮性近視・屈折性近視・軸性近視」の3つが存在します。
「仮性近視」というのは近くの物を見過ぎた事が原因で起こり得るもので、ピント合わせの筋肉とされる毛様体筋という筋肉が近くの見過ぎで常に緊張したままになりピント合わせが出来なくなることによってなりうる状態です。
「偽近視・調節緊張性近視」と呼ばれることもあります。
仮性近視の進行して固定した状態が「屈折性近視(真性近視)」と呼ばれる状態です。
近くを見過ぎて起きた症状の上に、パソコンを長時間使う仕事をするなどで目を酷使した結果、焦点が網膜まで届かなくなり遠くがぼやける近視です。
最後が「軸性近視」です。
この近視は正常な眼球の形を円形としているのですがこの「軸性近視」の場合は楕円形になり焦点が合わない事から起きる近視です。
生まれつきの近視がこの軸性近視だと言われていますが、屈折近視が進行した場合でも起こりうるとされる症状です。
治る近視はあるの?回復しない近視はなぜ治らないのか?
先ほど紹介した3つの近視のうち視力が回復するものは「仮設近視」と「屈折性近視」だと言われています。
これらは近くで物を見過ぎる生活を改善したり、毛様体筋の緊張を和らげるなどの作用のある目薬での治療を行うといった方法で視力回復を図っていく事が可能です。
しかし、この2つであっても放っておくと軸性近視になってしまう事がありますので、放置はしないで眼科で診察してもらうなどの対策を出来るだけ早くしとっておきましょう。
そこでどういった治療にするかを決めてから、メガネやコンタクトレンズの使用を決めるようにしましょう。
いきなりメガネやコンタクトレンズを使い始めるなどをするとたとえ回復する視力であったとしても、一気に進行してしまいます。
細かく言いますと、屈折性近視は仮性近視の進行したものなので簡単には治りませんが、地道に目のトレーニングなどで改善していきましょう。
そしてここまでお話しした中で治らないとされているのが「軸性近視」です。
この場合他の2つと違いトレーニングや目薬などの治療では視力は戻らないのです。
そもそもなぜ戻らないのかと言いますと、「軸性近視」はなぜ戻らないのかと言いますと、眼球の形が変わってしまっている為、眼球の形そのものを正常な状態に戻さなければ改善は不可能とされていますので、この場合メガネやコンタクトレンズ、または手術などでの対応となります。
最後に
普通の生活などで気を付けてケアしていく事も十分に大切ですが、もし視力低下が気になった場合は、自身の近眼(目の状態)を知る事が回復の第一歩となる事があり、なぜ戻らないかを探る事が重要ですので眼科の受診をお薦めします。